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真冬にもちゃんとあたたかいブランケットを、FAVORRICらしくつくりたかった

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こんにちは、プラットフォーム事業部の細野です。

私たちプラットフォーム部では「FAVORRIC(フェイバリック)」というECサイトを運営しています。

「アートと暮らす。」をコンセプトに、アーティストとコラボレーションし、生活に身近なアイテムを開発、販売しています。

少し季節外れではありますが、今年新たにリリースした「ウールブランケット」について、ものづくりのこだわりを含め、お伝えできればと思います。

ブランケットは、ただあたたかければいいものでも、部屋に合えばいいものでもないと思っています。

FAVORRICではこれまで、アートブランケットを通して、アートを「飾る」だけでなく、ソファに掛けたり、ベッドに広げたり、暮らしの中で自然に使える「暮らしのアイテム」として届けてきました。

ただ、その中でチームの中でずっと感じていたことがあります。

「真冬にも、ちゃんとあたたかいブランケットがほしい」

これまでのブランケットは、季節を問わず、心地よく使える軽やかさが魅力でした。
その心地よさはそのままに、冬の深い寒さにも寄り添える一枚があったら。

そんな思いから、「ウールブランケット」の開発が始まりました。

ブランケットの“本質”に向き合う

開発を進める中で、私たちは改めて考えるようになりました。

そもそも、ブランケットとしての“本質”とは何なのか。
本当にこれで、お客様に喜んでもらえるのか。

これまでのオールシーズンブランケットは、
軽くて扱いやすく、日常にちょうどいい存在でした。

だからこそ、今回つくりたいのは、単に「あたたかいもの」ではなく、寒い季節に自然と手が伸びる、“あたたかさの質”そのものに向き合った一枚。

そうした問いを何度も行き来しながら、開発の方向性が少しずつ定まっていきました。
ただ、そこからすぐに理想の形にたどり着いたわけではありません。
今回の開発は、最初から今の工場で進めていたわけではありませんでした。
これまでオールシーズンブランケットを生産している工場で、 ウール素材を使った開発も検討していましたが、 いくつかの課題に直面します。

まず、ウールの高混率素材の取り扱いに慣れていないこと。
さらに、これまでの製法である「ダブルジャカード編み」では、ブランケットとして十分なサイズを出そうとすると、ウールが高混率だと、最大でも幅が80cm程度に限られてしまうという制約がありました。

無理にサイズを出そうとすると、見た目のバランスが崩れてしまったり、重量が過度に重くなってしまう。
それに伴い価格も現実的ではないものになってしまうという問題もありました。

何度も試作と検証を重ねましたが、 最終的に「求めているブランケットには届かない」という結論に至りました。
そこから改めて、 ウールという素材の良さを最大限に引き出せる生産背景を探し、 現在のものづくりへとつながっていきます。

あたたかさの質をつくる、ウールという素材

目指したのは、ただ厚いブランケットではなく、長く掛けていても心地よいあたたかさでした。

ウールは、繊維が空気を含むことで軽やかさと保温性を同時に持つ素材。
さらに、湿気を吸って外へ逃がす性質があるため、あたたかいのにムレにくいという特徴もあります。

冷えた身体をじんわりと温めながら、長時間でも快適な状態が続く。
そんな“質のあるあたたかさ”を、この一枚に込めています。

見えないところが、気持ちよさをつくっている

こうした心地よさは、素材だけで生まれるものではありません。
100年以上続く工場で、昔ながらの織機を使いながら、一枚ずつ丁寧に織り上げること。
その工場の現場で、こんな会話がありました。

「この織機は創業当時のものを使い続けているんですか?」

「はい、明治25年から何度も直しながら丁寧に使い続けています。昔の織機だからといって悪いわけではなく、この織機だからこそ高密度に織り上げることができる、フェイバリックさんのような繊細なアートはかなり再現性が高いはずです。他ではこんなに綺麗な線にならないと思います。」

工場で織り上がったばかりの生地は、驚くほど硬く、ごつごつとしていて、まだ“ブランケット”とは呼べない状態でした。

「この状態から、どう変わっていくんですか?」

「これから加工場で“濡れ起毛”という加工をかけます。国内でも限られた技術ですが、この工程によって起毛がより細かくなり、ふんわりとして柔らかく、しっかりあたたかいウールのブランケットに生まれ変わります。」

見た目には見えない工程ひとつひとつが、最終的な肌ざわりやあたたかさをつくっています。

長年改良をしながら使い続けているジャカード織機

「裏もかわいい」という体験

ウールブランケットは、プリントではなくジャカード織で柄を表現しています。

糸の重なりによって柄が浮かび上がるため、表面だけでなく、裏面にも別の表情が生まれます。

色が反転して、少し柔らかい印象になったり。

ソファに掛けたとき、ふとした瞬間に見える裏側まで楽しめるのも、“使うアート”ならではの魅力です。

ずっと使いたいと思える一枚へ

ウールという素材は、使い続けることで、少しずつ風合いが変わっていきます。
最初のなめらかさに加えて、身体になじむような感触に変わっていくこと。

そうして重なっていく時間ごとに、ただの道具ではなく、自分の暮らしの一部になっていく。

見た目の美しさだけでなく、その中で過ごした時間まで含めて、長く付き合っていける一枚になればと思っています。

さいごに

看板商品の「アートブランケット」に、「しっかりあたたかい」というブランケットとしての本質に、改めて向き合うことから生まれた、FAVORRICのウールブランケット。

どれかひとつではなく、すべてをちゃんと成立させること。

それが、オーセントらしいブランケットの形だと考えています。

真冬にも、ちゃんとあたたかい。

でも、それだけで終わらない。

日常の中に、アートが自然と入り込んでいく。

そんな一枚を、これからも届けていきたいと思います。

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