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佐賀大学様 仕事体験ワークショップ 実施レポート

こんにちは、オーセントの片渕です。 

先日(1月29日)、国立大学法人佐賀大学様に伺って、経済学部の学生の皆さんと一緒に、コンサルティングの仕事を体験するワークショップイベントを行いました。そのイベントの開催経緯、実施内容、参加学生の様子、そしてそこから我々オーセントが学んだことを紹介したいとと思います。 

地方の学生が自らキャリアを考えるきっかけをつくる

 このワークショップイベント企画は、地方大学生が主体的にキャリアを考え、学生と企業間でのより良いマッチングを実現することを目指す株式会社メタルジャケットと、長期的な目線でのポテンシャル人材の発掘・採用活動に力を入れるAUCENTがコラボレーションして、開催することになりました。 

メタルジャケット様は佐賀大学キャンパス内にオフィスを構え、普段から学生とコミュニケーションをとったり、各学部の教授や研究室と連携をとりながら、学生たちがよりよいキャリアを選択していけるように様々な企画や課題解決に向けた活動を行っています。 

メタルジャケット様や、学部や教授たちが日々お感じの課題感としては、「就職率はいい。企業も多くアプローチしてくださる。ただし、学生側の就職活動機会に対する積極性や主体性が生じづらく、結果として学生と企業間でのマッチングがうまくいっていないケースが多い。」というものでした。 

大学側が企画した企業合同説明会などには、名だたる有名企業が数多く集ったり、OB・OGの伝手で県外から企業が説明に来られるそうですが、そもそも参加学生数が伸びなかったり、場合によってはほとんど学生が集まらないケースもあるとのことでした。 

そういった状況と比較して、例えば関東圏や関西圏の大学では、同様のイベントがあると比較的多くの学生が集まりますし、就職活動に関して自ら情報収集を積極的に行っている学生が割合として多くいる印象を強く受けます。これは、学生たちが普段の生活の中で目にする企業の数が多いことに加え、そうした企業で働く人や関係者が身近に多くいるため、自然と鮮度の高い情報に触れる機会が多くなることが要因ではないかと考えられます。 

ケーススタディを通じて際立った学生の積極性

 今回、そうした課題感にアプローチするために、佐賀大学の学生の皆さんが、実際に仕事の中身に触れてみて、職業や仕事自体に少しでも興味を持っていただけるようなワークショップを行いました。 

(筆者自身も九州出身なのですが、)九州出身者の学生が誰でも知っている“ある企業”を題材にして、その企業が公開している中期経営計画の骨子の一つをより効果的に遂行するために、具体的にどのような施策を打っていけばよいのかをその企業の経営陣に対して提案するというケーススタディに取り組みました。 

取組みに際して、コンサルタントがどのように企業の経営課題にアプローチするのかをイメージできるようにわかりやすく解説し、それを踏まえて学生の皆さんにチームでワークを進めていただきました。 

最初は、様子を見ながらだった学生たちも、段々と自身の実体験に基づいた意見出しをしたり、ファクトを収集・整理したり、仮説立てをしていく中で積極的に議論を展開し、また、ファシリテーターであるAUCENTメンバーも学生たちに混じって一緒に議論したり、問いを投げたりしながら、熱く楽しくケーススタディに取り組みました。 

約2時間のワークの時間もあっという間に過ぎてしまい、プレゼンテーションに向かうときには、どのチームも最後の最後まで真剣にアウトプットして資料をまとめており、すごくいい姿勢だなと我々も感動しておりました。 

それぞれのチームのアウトプットやプレゼンテーションもとてもレベルが高く、楽しみながらもしっかりとコンサルティングアプローチを実践していただき、仕事体験をしていただけたと感じました。実際に学生の皆さんからも、「コンサルティングという仕事に興味がわいた」・「大学で学んでいる内容を仕事にどう活かしていくのか少しわかった」・「今回のワークショップをきっかけにいろんな業界について調べてみたいと思った」などのお声を頂き、我々としても当初の目的を果たせたのではないかと感じております。 

フラットなインタラクションの重要性 

 今回、メタルジャケット様とともに、学生にとっていい機会になることを第一に考えて事前準備をし、当日のワークショップを運営しましたが、その結果、学生の学びを促進するだけでなく、私たち自身も多くの気づきや学びを得る貴重な機会となったことを改めて実感しました。

一つは、学生と企業という非対称性のある構造を前提としたコミュニケーションでは、結局、学生も企業も互いのことをよく理解できず、マッチングのための有効な機会にならないということ。 

もう一つは、学生たちとのフラットなインタラクションの中で初めて、彼・彼女らの興味や考えを引き出すことができ、そこから初めて、キャリア選択や構築に向けた対話が始めていけるということです。 

一つめの点については、勢いのあるスタートアップなどはインターン生などを積極的に採用して、企業活動の中でもそういったコミュニケーションを実践し、カルチャー醸成などにも役立てているかもしれませんが、当社も含めて多くの企業は、どうしても学生と向き合うときに、社会の先輩面した企業として自然と壁をつくって接してしまっているのではないかと思います。少なくとも、前回佐賀大学様に初めて訪問させていただいた際に、私自身が企業人として振舞ってしまい、学生の皆さんとの貴重なインタラクションの場を築けなかったことを痛感しました。 

今回、学生たちと目線を合わせてコミュニケーションをとれるようにしよう、距離の遠い社会人のオジサン(笑)だと思われないようにしよう、という意識をもって接しましたが、結果として多くの学生と一段階深い対話ができ、それぞれの学生の特性や志向性にも触れることができました。(イベント終了後の談話では、実年齢よりもだいぶ上に見られてショックを受けましたが…) 

二つめの点については、今回、学生の皆さんの興味や考えの種が生まれたと思いますので、これから中長期的に、キャリアに関する対話の機会を設けていければと考えています。そのなかで、一人でもAUCENTにより興味を持っていただき、我々と一緒に働きたいと思ってくれる学生が出てくると嬉しいなと思います! 

今回の素晴らしい機会を築いてくれた、参加してくださった17名の学生の皆さん、佐賀大学様、羽石教授、羽石ゼミの皆さん、メタルジャケット様、廣瀬様(コンピュータ技研)、本当にありがとうございました! 

おわりに

 オーセントでは、今後も長期的な目線でのポテンシャル人材の発掘・採用活動に力を入れてまいります。今回の佐賀大学様でのイベントのような取り組みや、学生や若手キャリア人材の育成等にも積極的に取り組んでまいりますので、是非そういったご相談や、採用やインターンへの応募などありましたらご連絡いただけますと幸いです! 

    

▼お問い合わせ 

Contact | 【AUCENT Inc.】株式会社オーセント 

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