株式会社オーセント -AUCENT Inc.-

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案件支援時のコンサルタントとしての行動様式・思考・姿勢

コンサルタントが持つべきリスペクト

我々がコンサルタントとしてクライアントのプロジェクトに参画する際、プロジェクトに関連するあらゆる立場の方々をリスペクトして支援実務に当たります。

我々が参画させていただくプロジェクトにおいては、クライアントと我々コンサルタントのみで完結するものはとても少なく、製品ベンダー様やシステム開発ベンダー様、インフラベンダー様やBPOベンダー様など、それぞれ得意分野や提供商品が違ったプレイヤーが集い、クライアントの業務付加価値・生産性を高めるために同じ方向を向いてそれぞれの役割を全うしに行くという構図のものがほとんどかと思います。

そういう中で、我々コンサルタントというプレイヤーは、クライアントのプロジェクトマネジメントチームや意思決定者に最も近い位置でプロジェクト全体をオーガナイズしたり、クライアントの代わりとなって各プレイヤーに依頼を出したりするポジションで仕事をすることが多く、またその役割を担うことが、クライアントから価値を感じていただける一つの要素でもあります。

一方で、そういうポジションであるがゆえに、気を抜いてそこに安住してしまうと、クライアントと一緒になって各プレイヤーの批判をしたり、プレイヤー間の対立構造形成を助長したりしてしまうことがあります。
そうなってしまう理由としては、やはりコンサルタント自身も、クライアントから頂いている報酬に対する正当性を担保しに行かなければならないというプレッシャーから、他プレイヤー(=各種ベンダーさん)に対する本質的ではない指摘や過剰な改善要求などをすることで、相対的に自分たちの見栄えを良くしようとする心理が働いてしまうからです。

我々AUCENTは、それをやってはいけないと強く思っています。

それをやってしまうと、各種プレイヤーの心理的安全性が奪われ、パフォーマンスにも影響が及び、結果、クライアントの要求やその先にある目的を果たせない結末に至るからです。三方悪しです。

しかし、この構図をつくってしまうコンサルタントが多く存在するというのも事実です。

筆者のコンサルティング経験上も実際にそういうコンサルタントを多く見てきましたし、筆者自身も、自身たちに対するクライアントからの目線が厳しくなってくると、そうして楽になりたくなる気持ちが芽生えたことも実体験としてあります。
でも、そういう局面でいかに逃げず、全体のバランスをとり、餅は餅屋で各プレイヤーの専門知見・得意分野のスキルを活かし、案件全体としてのベストソリューションの実現をクライアントに提供しにいく。
これこそがコンサルタントの役割であり付加価値創出に繋がるのではないかと考えます。

プロジェクトに関わる各プレイヤーの得意分野や専門性の総和で目的達成を実現する

例えば、SIer様は製品のパラメータやデータテーブル構造を熟知されており、それらを設定することや、開発言語を駆使してシステム機能を実現するケイパビリティをお持ちです。
一方で、業務ユーザーに対して、業務のなかでシステムを使ったらどういうイメージになるかということを業務目線の言葉づかいやビジュアルで伝えることは得意ではなかったりします。
逆に、我々業務コンサルタントは、そのような説明や図解が得意だったりします。

SIer様が、我々業務コンサルタントが得意とするような、業務ユーザーに分かりやすい気の利いた説明ができなかったときに、当たり前にそれができることを求めていいのか。
我々は求めるべきではないと考えています。

そういった局面で我々コンサルタントがやるべきことは、システム開発サイドが伝えたいことや聞きたいことを、業務もシステムにも理解のあるプロフェッショナルとして意を汲み取り、業務目線のクライアントにわかりよく伝え、互いが求める内容が伝え合えたね、わかったね、という状態にすることです。

それぞれのプレイヤーの専門性や役割を最大限にリスペクトして最大限にそれらを引き出し、その総和を最大化するためにやれることをやる。それが我々コンサルタントの役割です。

逆の言い方をすると、専門ベンダーさんとクライアントのみで、互いのスキルカバレッジが広くて話が成り立つのであれば、我々コンサルタントは不要だと思いますし、本来はそれが望ましい状態なのだと思っています。

一方で、リソースの観点やスキルの観点でその状態が築けない場合は、我々コンサルタントは全力でその機能や役割を補完しにいき、クライアント企業様の目指す業務・システム改革を達成できるように支援させていただきます。

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