案件事例 Case2

コンサルティングサービス

急速な事業成長を加速させるための柔軟性の高い支援

事業成長に向けた急速な施策実行による弊害

ご支援の依頼を頂いたのは、大手企業の中から立ち上がったジョイントベンチャー様であり、社会的意義のあるチャレンジングな事業を正にこれから大きくしていこうというスタートアップのフェーズでした。新たな事業をゼロから立ち上げ、集められたメンバーは事業成長のために日々の目まぐるしい状況変化に翻弄されつつも懸命に業務を遂行されていました。そんななか、マネジメント含め、限られたリソースを優先度の高い取組み施策に優先的に投下することが事業成長にとって非常に重要であると理解しつつも、現実には日々のオペレーションに追われることで、重要指標や取組みの優先順位の見直しに腰を据えて時間を割くことができていませんでした。
事業を拡大させるために、日々新たな施策を考え、様々なステークホルダーと調整し、実行し、その施策が効果のあるものか検証する、というサイクルをとてつもなくスピーディに回していたものの、そのサイクルの中で複数の施策の棚卸や優先度の再考が十分になされていなかったのです。
その結果、事業計画上マネジメントが目指している事業の姿と、日々業務を遂行している現場メンバーの間での乖離が生じかけていました。

クライアントに寄り添った業務プロセス改革支援

マネジメントと実務最前線を繋ぐための両サイドからの支援アプローチ

弊社は支援開始後、そうした状況をメンバーへのヒアリングや重要会議体への参加を通じて把握し、KPIモニタリングや注力施策の状況見える化などを含めた事業運営サイクル・方法の見直しと現場オペレーションの改善を急ぐことを提案しました。具体的には、マネジメントレイヤと現場レイヤの目線の異なるそれぞれのレイヤにオーセントメンバーが参画し、それぞれの立場に寄り添いつつ、マネジメントと現場の考えやアクションを連動させるべく組織に入り込んでいきました。
事業運営サイクル・方法の見直しでは、最重要会議体への参加を通じ、マネジメントメンバーとともにトップダウンの予算を考慮しながら事業計画の再検討を進めました。そして再検討した事業計画を達成するための優先施策を改めて洗い出し、現場メンバーのアクションプランに紐づけた落とし込みを行いました。
一方で、現場側にも弊社メンバーが参画し、事業オペレーションの最前線の状況把握や日々の業務運営体制の再整備の支援も行いました。
一般的にも、新規事業を進めるうえでの方針は目まぐるしく変化することが多く、ただでさえ現行業務の運用で手一杯になるのに加えて都度発生する新施策に対応することは非常に負荷がかかってしまい、メンバーの疲弊感を誘発してしまうことがあります。その負荷となってしまっているリソース配分を軽減し、新たな施策の実行に着手しやすくするために、体制や会議体運営、ツールの準備を行い、現場オペレーションの改善を図るお手伝いをいたしました。

スタートアップ事業における有効な外部推進役の活用

急速な成長や成果を求められる事業環境においては、予め計画されたタスクや施策を着実に完了させていくようなある種ウォーターフォール型のプロジェクトアプローチがあてはまらないことが多くあります。そのため、社内だけではなく外部環境などあらゆる状況の変化にもすぐに対応できる機敏さや、昨日までの考えを捨て、新たな考えにぐっとパワーを注いでいくタフさが求められます。
しかし、成功が確約されていない状況の中では、当然リソースにも制限があるため、限られたリソースではそうした臨機応変且つ柔軟な事業運営をおこなったり、常に改善活動を進めたりするようなバッファがないことが常であると言えると思います。
今回のケースもそれに当てはまっていましたが、そんな状況下において、クライアント様が外部リソースである我々を、共に事業をつくり、進めるためにうまくご活用いただいたことは、一つの有効なご判断だったのではないかと感じています。

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